KEI.'s blog

トレーナー活動や体育系大学・PT学生の経験を生かして情報発信をしていきます。Instagramでトレーニング動画を配信中

#51 サッカーで必要な体力要素はサッカーでは向上できない?

f:id:keidmatsu:20170106093324p:image

あけましておめでとうございます。

しばらくまともに更新していませんでした。

新年一発目になるんですが、今回の投稿でたまたま51だったので、今回からタイトルに番号を振っていくことにします。

これで少し見やすくなるかなと思ってますKEI.(@DoKei56) です。

 

さて、新年一発目ですが、今回は以下のブログの考え方が、トレーニングを行う上ですごく参考になる考え方だと感じているので、それについて書いていきたいと覆います。

 

sasabekouki.com

sasabekouki.com

 

「競技(サッカー)に必要な体力は競技(サッカー)のなかで身につけるんだ」

という考えに対して一石を投じる内容だと思います。

 

 

引用記事をざっくり説明

バスケを例にとって、

バスケットボールに必要な体力要素と、バスケットボールで鍛えられる体力要素は違うよ

→だから別でバスケ以外のトレーニングをする必要があるんだよ。

といったことを述べています。

 

もう少し詳しくすると、

  • バスケに必要な体力要素はジャンプやスプリント、方向転換など高強度運動を行う能力だ。
  • しかし、実際のバスケの試合はほとんどの時間で低強度運動(ウォーク、ジョグなど)である。
  • そして低強度運動(持久系運動)は筋力・パワーの向上を阻害する。
  • つまりバスケだけをするのではバスケに必要な能力(ジャンプ、スプリントなど)の向上を阻害、もしくは低下につながる。

 といったことを根拠を示しながら述べられています。

(もっと詳しく知りたい人は上のリンクからとんでください。)

 

サッカーに必要な体力要素

ではサッカーに必要な体力要素はどんなものでしょうか?

サッカーの特性

サッカーもバスケと同じように、スプリントや方向転換、ジャンプ(ジャンプはバスケよりも少ないと思いますが)、フィジカルコンタクトといった高強度の運動と、ジョグやウォークといった低強度の運動を繰り返します。

 

バスケと違うのは、これを90分間続ける点や、より広いコートで、より多くのプレーヤーが競技を行う点でしょう。

必然的にトータルの運動の強度はバスケに比べて低くなり(バスケの激しさを90分は無理でしょう)、おおよそ運動の強度の比率は

[ 高強度:中強度:低強度1:2:7 ]

くらいです。(Archer et al., 2014)。

 

割合でいえば高強度運動は1~2割程度しかありません。

しかし、この1割には、バスケと同じように、スプリントや方向転換といったパワーを必要とする運動が含まれます。

 

もちろんこれらのパワーに、ボールコントロールの技術や戦術理解能力で対抗できるのがサッカーの魅力ではありますが、それを踏まえてもサッカーのプレーレベルに大きく影響する体力要素です。

 

スプリントに関してはちょうど1年ほど前にこんなことも言われています↓ 

www.footballchannel.jp

 

サッカーに必要な体力

先述した様にサッカーに必要な体力要素として、スプリント能力や方向転換能力(ちなみに方向転換能力とアジリティ能力に関してはこちら)、ジャンプやフィジカルコンタクトがあげられることを疑う人はいないでしょう。

 

これらの能力は筋力やパワーが重要な要因となります。

しかし、過去記事でも、また引用記事でも書かれているように、持久系の運動は筋力やパワーの向上を阻害します。

 

つまり引用記事同様、

サッカーをすることはサッカーに必要な体力向上を阻害する

可能性があるわけです。

 

反対意見

おそらくこのような主張に対して、

 

「いやサッカーをすればサッカーに必要な能力は向上する。実際にサッカーをしていると足が速くなる選手もいるし、自然と体がでかくなるやつもいる。強度が低いというなら、高強度のサッカーのトレーニングをすればいい(3vs3などのスモールサイドゲームなど)。」

 

と考える人もいるでしょう。

それはそれで間違ってはいないと思います。

 

なにも、サッカーでは体力が向上しない、と言ってるわけではありません。

今回の内容で言っているのは、あくまで筋力やパワーといった要素に関してです。

 

サッカーは低強度運動(持久系運動)が多いから、高強度運動(筋力・パワー系)の向上が阻害されるかもしれない→だから別でトレーニングが必要よ。

 

ってことなんです。

だからサッカーをやって、走って、走る技術が上がれば速くなるし、ジャンプの技術が上がれば高く跳べるし、方向転換のコツをつかめばキュンキュンに動けるようになる可能性は十分にあります。

 

なぜなら体力要素は筋力やパワーだけで決まるわけじゃないからです。 

しかし、やはり筋力的要素は必要になります。

それにはそれに適したトレーニングが必要です。

 

サッカー以外のトレーニングをしなくてもサッカーの体力要素は向上するかもしれないが、十分に向上させることは難しいorできない。

というのがしっくりくるんじゃないかと思います。

 

(ちなみにサッカーの高強度トレーニング(3vs3のゲームなど)はあくまでサッカーの中で高強度のトレーニングだというだけであって、スプリント能力を向上!とかジャンプ能力を向上!とか筋力向上!を目的にするには不十分です。)

 

まとめ

今回は、

「サッカーに必要な能力はサッカーだけでは十分に向上させることが難しい」

ということを、引用させていただいた記事をもとにかきました。

今回は筋力やパワーに関してでしたが、他の体力要素も同じで、例えばサッカーをしても柔軟性は向上しません。

 

だからウェイトトレーニングが必要だし、ストレッチも必要だし、コアトレーニングも、ヨガも、ピラティスも、効果的なトレーニングになり得るのだと考えています。

目的さえはっきりしていて、トレーニングが適してさえいればですが。

 

 

参考文献

The Evolution of Physical and Technical Performance Parameters in the English Premier League. Archer et al (2014)

20代大学生! 将来スポーツ界で生きていくこと、 運動で日本中の人達を豊かにすること目標に勉強中。。。